離乳食のおはなし④
投稿日:2017年5月15日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。押上の歯医者 なかや歯科クリニックのおおきたです。
食育の話、第4弾。今回は幼児期の食育についてです。
幼児期は離乳食が完了し、
大人と同じものを徐々に食べれるようになってきた時期ですね。
世のお母さん方は離乳食を作る手間がなくなって
ホッとしているところでしょう。
しかし、何でも大人と一緒の食べ物をというわけにはいきません。
この時期は歯を使って食べ物を噛み、すりつぶし、
飲み込むといった『食べる』機能がより発達しています。
ですので、コロッケやおでん・卵焼きといった
それほど硬くない食品はすんなり食べれることが多いでしょう。
ですが、離乳完了は15か月頃となっていますが、
大人のように硬いものをうまく噛めるのは全ての乳歯が生えそろう
3歳頃だと言われています。
なので、とんかつやタコやイカといった硬い食品、
噛み切りにくい食品は3歳過ぎまでは注意した方が良いと思います。
離乳食期と同様に、子供の噛む力や飲み込む力をよく観察しながら、
食べ物の形態を工夫していくことが大切になってきます。
ずっとやわらかいものばかり食べさせない、
発達を促すあまりかたい物を急いで与えない、この見極めが重要です。
また、乳児期は食べる機能を育てるのに大切な時期であるとともに、
食習慣を育てるのにも大事な時期です。
家族や友達と楽しく食べることで
唾液の分泌も促されるので食べ物を取り込みやすく、
より素材の味を味わえることで味覚の学習にも一役かっています。
さらに、食事を楽しむといった社会性を発達させることもできます。
また、様々な食材を取り入れ色々な調理方法を実践することは、
甘いや苦い・酸っぱい、かたい・やわらかいといった
味覚や食感を発達させるために大切なことです。
幼児期になると、間食(おやつ)を摂ることも習慣になると思います
この時期の間食は補食という意味もあります。
活動量が徐々に増加してきますが、消化機能は大人の半分ほどにすぎません。
ですので、3度の食事だけではエネルギー不足になるため
間食が必要になってくるのです。
また、子供にとってはおやつという楽しみは心の安らぎにも値すると思います。
ですが、この間食の摂り方にも注意が必要です。
まず、間食に選ぶ食材です。
塩分の強い物や甘味の強い物は
偏食や虫歯、将来の生活習慣病にも影響を及ぼすと言われています。
たまにはスナック菓子も良いかもしれませんが、
季節の果物や野菜を取り入れたり、
おにぎりやゼリーなどを子供と一緒に作って味わうのも
食育の一つではないでしょうか。
そして、間食は時間を決めましょう。
生活リズムを整えることもでき、満腹と空腹の間隔も学習することが出来ます。
さらに、与える量は基本的に朝昼晩の食事に影響しない程度にしましょう。
また夜間や夜寝る前の飲食は習慣になりやすく、肥満にも影響します。
また頻繁に砂糖を含む飲料類を飲むことは
虫歯の発生や進行に悪影響を及ぼします。
そして、食べたら磨くの歯磨き習慣も忘れずに身につけましょう。
おおきた
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