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災害時はどーする?

投稿日:2017年1月17日

カテゴリ:スタッフブログ

こんにちは。押上の歯医者 なかや歯科クリニックのおおきたです。


今日は1月17日です。
皆さん、阪神淡路大震災を覚えていらっしゃいますか?
1995年1月17日に発生した大規模地震災害です。


私は生まれも育ちも兵庫県で、阪神淡路大震災を経験しました。
20年以上経過した今も鮮明に覚えています。
この時期になると災害の恐ろしさや備えの大事さをより一層痛感します。

2011年3月11日には東日本大震災が発生し、
さらに去年は熊本や鳥取でも地震による災害が起こりました。
また地震だけでなく台風による水害も発生しましたね。


被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

災害のニュースをきっかけに
お家で災害救助袋等の備えをしている方も多いと思います。

皆さんは災害救助袋の中身は何を入れてますか?
非常食に水、ラジオや懐中電灯、防寒具、
ガーゼやティッシュ、絆創膏などの衛生用品や
女性の方は生理用品などをいれているのではないでしょうか。
それらは生きているうえで必要不可欠なものでしょう。

しかし、意外と忘れがちなのが口腔ケア用品なのです。

 

大規模災害時の口腔ケアに関する報告書
(平成21年健康安全危機管理対策総合研究)によると
阪神淡路大震災では震災関連死922人のうち81.3%が65歳以上の高齢者で
最多の死因は肺炎だそうです。


避難生活では食事も偏りがちになり
精神的ストレスもかかることで抵抗力が低下すると思われます。
その上、口の中が不潔になると細菌が繁殖し感染症にもかかりやすくなります。
特に高齢者の方は誤嚥性肺炎にも注意が必要です。
また虫歯や歯周病の症状が出たとき災害時にはすぐに治療ができません。

 

それでは、水不足になると予想される災害時には
どのような口腔ケアができるのでしょうか。


まず、歯ブラシがない場合は
食後に少量の水かお茶でぶくぶくうがいをしましょう。
またハンカチやガーゼを指に巻いて
歯を拭うように汚れをとるのもいいでしょう。


歯ブラシがある場合はブラシで歯を磨きますが、
うがいは少量の水で2~3回に分けてするほうがお勧めです。
一気に水を含んでうがいするより数回に分けて
うがいをしたほうがきれいになるからです。


本来であれば、使用後の歯ブラシはよく洗って乾燥させるのですが、
貴重なお水をたくさん使うことはできないので
ティッシュやガーゼ、ハンカチ等(できればウエットティッシュ)で
きれいにふき取ると良いでしょう。

 

また歯磨き粉を使用するのはおすすめしません。
歯磨き粉を使うと爽快感が出ますが
ぶくぶくうがいをしっかりしないといけないので災害時には適していません。


そんな場合、液体歯磨きはたいへんおすすめです。
液体歯磨きを適量口に含んで
口全体にいきわたるようにぶくぶくうがいをした後に
普段通りに歯ブラシでブラッシングします。


ブラッシング後は水でうがいをする必要はなく
唾を吐き出すだけですので水の使用量を減らすことができます。


どうしても歯磨き粉を使いたい方は
発泡剤無配合のジェルタイプのものをおすすめします。
発泡剤が入っていないのでうがいは少量の水で済みます。

 

是非皆さんこれを機会に災害救助袋のチェックをしましょう。
そして口腔ケア用品を入れておいてください。

 

 

おおきた

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