乳歯の虫歯は放っておく?
投稿日:2016年11月25日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。 押上の歯医者 なかや歯科クリニックのおおきたです。
この前、某テレビ番組で子どもが歯みがきを拒否している映像をみました。
お母さんが「ちゃんと磨かないと虫歯になるよ」と諭しても
「子どもの歯が虫歯になっても大人の歯がはえてくるから、ほっといてもいいんだよ!」と言い返してお母さんを困らせていました。
歯みがきが面倒だと感じていて、さらに知恵がついてきた子どもにそう言われたら対応に困りますよね。
では本当に大人の歯(永久歯)が生えてくるから
子どもの歯(乳歯)は虫歯になってもほっといていいのでしょうか。
実は乳歯の虫歯を放っておくと
今後はえてくる永久歯に悪影響を及ぼすことが分かっています。
乳歯の虫歯を放置していると、お口の中で虫歯菌が繁殖し続けるので、
永久歯は虫歯菌の多い悪い環境に生えてくるということになります。
生えたての永久歯はまだまだ未熟なので
いち早く虫歯菌によるダメージを受けてしまいます。
また、乳歯の虫歯が進行して根っこまで菌に感染してしまうと、
その根っこの菌によりその下にある永久歯が発育不全を起こすことがあります。
歯の表面が白斑や黄褐色になったり、凹みが出来てしまったりと
色々な変化を起こした永久歯になってしまうのです。
また、根っこの菌を回避しようと永久歯が曲がってしまい、
本来生えてくる場所とは違う場所に生えてきてしまうこともあります。
さらに、
虫歯で乳歯が崩壊してし失ってしまった場合、空きスペースができてしまいます。
いずれはこのスペースに永久歯が生えてくるのですが、
長い間スペースが空いたままでいると両隣の歯が徐々に寄ってきて
その結果、永久歯の生えるスペースがなくなってしまい、
歯並びに悪影響を及ぼしてしまうのです。
乳歯の虫歯は進行が早く広がりやすいのも特徴です。
虫歯を発見したら、また学校の検診等で虫歯を指摘されたら、
早くクリニックに行って治療をしましょう。
おおきた
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