歯の美容
投稿日:2016年11月19日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
押上の歯医者 なかや歯科クリニックのつかたにです。
ふと疑問に思ったことが。
『お歯黒(おはぐろ)』とは何でしょうか?
名前の通り歯を黒く染める事とは知っていましたが、
いつの時代、また何の為に黒くしていたのか気になりさっそく調べてみました!
お歯黒とは明治時代以前の日本や中国南東部、
東南アジアの風習で既婚女性(まれに男性)の歯を黒く染める化粧法でした。
白い肌、黒髪、黒い眉、そしてお歯黒と、
日本では歯が黒い方が美しいという価値観があり
女性のお化粧には欠かせないものだったそうです。
原料は鉄くずを酢や酒に入れて煮詰めたものを
ヌルデという植物の虫こぶからとったふしこを混ぜて歯に塗ります。
歯科衛生が十分に進歩していなかった時代には、歯並びや変色を隠すだけでなく、
口腔内の悪臭・虫歯・歯周病を予防する効果があったとされています。
お歯黒は、お口の中の美容と健康の維持のため欠かせなかったのでした。(驚)
現在では審美観の変化からお歯黒を美しいととらえておらず、
伝統演劇の演出で用いられることが多いそうです。
時代が変われば美容の価値観も変わるもので
現代は歯を白くする方向でのクリーニング、ホワイトニングなどありますが
やはりお口の健康あればこそです。
定期的に検診して美しい歯を保ちましょう
つかたに
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