糖尿病と歯周病
投稿日:2016年11月14日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは、押上の歯医者 なかや歯科クリニックのおおきたです。
前回、歯周病と肥満についてお話させていただきました。
今日は肥満とも関係が深い糖尿病についてお話したいと思います。
糖尿病とは食べ物から分解された糖が体内に吸収されにくくなり、
血液中に糖分が溜まってしまう状態が続く病気です。
この高血糖状態が続くと
心臓病や腎臓病・失明・脳卒中などの合併症を引き起こしてしまいます。
実は歯周病は糖尿病の合併症と言われるようになりました。
ではどのように歯周病に影響するのでしょう。
糖尿病で高血糖状態が続くと、体内の免疫機能が低下してします。
免疫機能が低下するということは、細菌に感染しやすい、
つまり歯周組織が歯周病菌に侵されやすいということになります。
ですので、糖尿病になると歯周病になりやすく改善しにくいとなってしまうのです。
さらに、糖尿病になると唾液の分泌量も低下します。
唾液が少なくなるとお口の中が乾燥しやすくなるので、
菌が繁殖しやすい環境になったり、唾液による菌を洗い流す作用も弱くなってしまいます。
また、歯周病によって作られる炎症物質が血液を介して、
血糖をコントロールするインスリンの働きを妨げ、糖尿病を悪化させるという報告もあります。
このように糖尿病と歯周病がお互いに作用しあい負のループを形成しているのです。
ですので糖尿病のコントロールには歯周病の予防と治療が重要であると考えられています。
歯周病治療に来られる患者さんの中には糖尿病治療を受けていない方や、
糖尿病になっているのに気付いていない方も実は多くいらっしゃるのです。
みなさんはご自分の血糖値をご存知ですか?
歯周病になっているのに気付いていない方、
気付いているけど放置している方はいらっしゃいませんか?
会社や自治体での健康診断とともに、歯科検診をおすすめします。
ぜひご自分のお口の中の状態を知ってください。
おおきた
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