シーラントとは
投稿日:2016年9月12日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは、おおきたです。
突然ですが、皆さん、シーラントをご存知ですか?
主に小児に施す治療なので大人の方はご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
また子育て中の親御さん方は保健センターなどで聞いたことがあるかもしれませんね。
本日はシーラントのメリットデメリットについてお話したいと思います。
まず、シーラントとは歯のかみ合わせの部分にある歯垢がたまりやすい深い溝にあらかじめお薬を流し込むことで虫歯を防ぐ方法です。シーラントは虫歯のできやすい時期にできやすい場所にするのが最も有効です。ですので、一般的には子供の第一大臼歯に施すことが多いです。第一大臼歯は6歳臼歯とも呼ばれるように6歳頃に生え始めてきます。6歳というと幼稚園の年長さんや小学1年生ですね。その頃のお子さんはまだ自分で上手に歯磨きができないことも多く虫歯になりやすいのです。
また第一大臼歯は人間の歯で最も大きく一番長くお付き合いをする歯で私たちにとってとても重要なパートナーです。それだけに虫歯に対する予防を十分に行わないといけないのですね。
シーラントの方法はとても簡単です。シーラントをする歯の溝をきれいにしてからお薬を流し固めるだけです。よく小さな虫歯があるときに削って埋める白いやつと素材は一緒です。シーラントは歯を削りませんので安心してください。処置も基本的に1回で終わります。また保険範囲内で治療ができるのでお子さんの場合は乳児医療証があれば実費は無料です。
ただし、シーラントにもデメリットがあります。さきほどシーラントは第一大臼歯にすることが多いと言いました。ただ、歯の形が複雑だったり窪みが深かったりすると前歯にも施すこともありますが、シーラントは歯の溝に流し込んで固めるタイプのお薬なので歯の表面をすべて覆うことはできません。また、シーラントの一部が剥がれてしまいそのまま放置しているとその箇所が虫歯になり、シーラントの下で広がってしまうリスクもあります。
そこで定期的なメンテナンスが必要になってくるのですね。
是非一度お口の中を見せてください。歯を守るための対策を一緒に考えましょう。
防御は最大の攻撃です。(本当の故事は”攻撃は最大の防御”です)
おおきた
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