歯周病(マイクロペリオ)
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重度歯周病治療にこだわり!グラグラした歯でも残せるかも!
抜歯の1番の原因である歯周病の治癒率を高めることで抜歯率を下げ、残存歯数を増やすことが歯科医師の自分の1番の役目だと考えております。ですから、なかや歯科では、歯周病治療に力を入れています。中等度までの歯周病であれば一般の歯周病治療で完治を目指せますが、グラグラした重度歯周病状態からの改善を目指すには、以下のような重度歯周病治療方が有効であると考えます。
① マイクロスコープを用いた精密歯周病治療に対応!
歯周病というのは、細菌が固まってできた歯石が歯と歯ぐきの間の歯周ポケットと呼ばれる隙間に挟まって炎症を起こして、歯肉や骨を溶かしていくという病気です。歯周病が進行すればするほど歯周ポケットは深くなり、3~4mm以上ともなれば肉眼での判別は困難となります。見えない歯石は除去することはできないため、マイクロスコープを使用して歯周ポケットの奥までしっかり確認する。これが精密歯周病治療なのです。
歯周ポケットの中でも比較的浅い3mm程度の深さのものでも、処置後には歯石の取り残しが14%あり、4~6mmでは24%の、6mm以上の深さでは50%の取り残しがあるという論文が公表されています。
(エビデンス論文:Caffesse RG et al: Scaling and root planing with and without periodontal flap surgery. J Clin Periodontol, 13: 205-210, 1986.)
外科的処置や抜歯を行わずに歯周ポケット奥の歯石を取り除く
マイクロスコープを用いて視野を肉眼の20倍以上にまで拡大することで、歯周ポケットの奥深いところにある歯石を視認し、取り除くことができます。
仮にマイクロスコープを備えていなかったとしたら、歯ぐきをメスで切り開いて歯石を取ってから縫い合わせる外科的処置や、ひとまず歯を抜いてから歯石を取り植え直すという方法を採らなければなりません。
マイクロスコープの有無によってどれほど治療方法に違いが出てくるのかおわかりかと思います。
② 歯周外科と歯周再生療法にも対応!
歯周病が進行し、歯周ポケットが器具の届かないほどにまで深くなってしまった場合には、麻酔を掛けて歯ぐきを切開した上で歯石を取り除く必要が出てきます。病状によっては、失われた歯肉周囲組織を再生させる「歯周再生療法」という治療を行うこともあります。マイクロスコープを用いることでこうした負担の大きい治療法を実施する可能性は少なくなるものの、骨が溶けてしまっている状態であれば歯周再生療法も行うこととなります。
約80%の日本人成人が歯周病患者であるという事実
歯周病患者というのはごく一部だと思われるかも知れませんが、実は日本の成人の約80%が歯周病に罹っているのでは、といわれています。これほど多くの潜在的患者が存在しながら、予防意識は決して高くありません。そのため患者の中には歯ぐきの出血や腫れといった症状が出て初めて気づくという方も多くいます。悪化するまで自分が歯周病に罹患していると気づかないのです。80%の中にはあなたも含まれるかも知れません。油断することなく、一度歯科検診をご受診なさることをお勧め致します。
歯みがきだけでは足りない、虫歯・歯周病対策
歯みがきさえきちんとしていれば、虫歯や歯周病にはならないと考えている方も多いと思います。ところが、毎日の歯みがきのみで虫歯や歯周病を完全に防げるかというと、そうでもないのです。その理由は、歯に存在するバイオフィルムという菌の構造体が歯みがきでは容易に落ちないものだからです。
歯周病と心疾患や脳卒中、糖尿病の関係、妊娠に及ぼす影響
歯周病は歯と歯ぐきだけに関わる病気ではありません。身体全体に悪影響を及ぼすということが、近年の研究で明らかになってきています。歯周病菌が歯ぐきの血管から入り込み、全身に回ると、心疾患や脳卒中、糖尿病といった様々な病気を生じさせる原因となるのです。さらには妊娠中の女性に対し、早産や低体重児の出産リスクを増加させるということも判明しています。命に関わらないと思って治療を先送りにするのではなく、これらの影響を防ぐためにもしっかりと治しておきたいところです。
互いを悪化させる歯周病と糖尿病
下の図をご覧いただければわかるように、歯周病は糖尿病を悪化させ、悪化した糖尿病は歯周病をさらに悪くします。つまり歯周病と糖尿病を併発すると、加速度的に悪化が進むということです。逆に歯周病の改善が糖尿病症状を緩和することもあるので、きちんと対処しましょう。
墨田区押上で予防歯科の受診をお考えの方へ
当院では予防歯科に力を入れており、墨田区押上からだけではなく、他の様々な地域から多くの患者様にご来院をいただいております。天然歯を大切にしたい、虫歯や歯周病に罹りたくないという方は、ぜひなかや歯科までご相談ください。